こんにちは!
Oliver kids のコラムをご覧くださり、ありがとうございます。
「小4の壁」とは、9〜10歳頃の子どもが
学習面や人間関係などで困難に直面し、
不安や劣等感を抱いてしまう問題のことです。
どのように乗り越えていったら良いのか
頭を悩ますパパママも少なくないですよね。
今回は、小4の壁の原因や対処方法などをご紹介します。
年齢によって違う悩みが出てくる子育て。
子どもとの向き合い方に悩む方のご参考になれば嬉しいです。
「小4の壁」とはどのような問題?
「小4の壁」とは、小学4年生の時に
多くの親と子どもが直面する悩みのことをいいます。
この問題が生じる主な原因は、
●放課後の居場所がない
●授業のレベルが急激に上がる
●友人関係でトラブルが増える
と言われています。
上記のような状況の中で、
子どもは心が揺れ動いたり、葛藤を繰り返したりします。
小4の壁が起きてしまう原因
小4の壁が起きる原因は、
精神面や勉強面、家庭環境などさまざまです。
その中でも、特に多い原因を3つ紹介します。
【放課後の居場所がない】
「小3で学童保育が終わる」
「小4から会社の時短勤務がなくなる」
というご家庭も多いかもしれません。
親の仕事の都合で、学童保育を利用している家庭は多くあるでしょう。
しかし、現在では共働き家庭は珍しくなく、
核家族も少なくありません。
そのため、学童保育の待機児童が増え、
子どもだけでの留守番が難しい低学年が優先されます。
その結果、「なぜ自分の家には親がいないのか」と思い悩んだり、
友達と群れて遊び回る行動範囲が広がり、
制御不能になったりする子もいます。
小学校4年生はまだまだ一人で留守番させるのは心配な年齢です。
近くに頼れる方がいなければ、
学童保育を利用できないことで、
放課後の子どもの居場所が問題になります。
【授業のレベルが急激に上がる】
小学校中学年になってくると、
授業の難易度がそれまでより上がります。
そのため、勉強につまずきを感じたり、
授業についていけなくなったりし始める時期です。
また、塾に通う子どもが増えてきて、学力の開きが出てきます。
つまずきを感じてしまった子どもは、
自分は勉強ができないと思い自信をなくしてしまう場合もあるでしょう。
【友人関係でトラブルが増える】
小学4年生くらいになると、
いつも一緒に過ごす特定の仲間ができ、
その一員でいることに安心感を覚えるようになります。
特定の仲間を作ること自体は、
子ども同士が集団での秩序やルールを学ぶために必要な行為です。
ですが、1つのコミュニティで仲間外れにされると、
クラスで行き場を失ってしまうこともあるため注意が必要です。
学校で仲間関係がうまく築けなくても、
子どもが話してくれないと、親は気付くことができません。
では、これらの問題をどうしたら良いのでしょうか。
「小4の壁」を乗り切るコツ
【親の働き方を見直す】
家庭によっては難しいことですが、働く時間を短くする、
転職するなどが「小4の壁」を乗り切る方法として考えられます。
仕事に復帰できる環境であれば、
子どもがひとりで留守番ができるようになるまで、
一時的に休職する選択肢もあるかもしれません。
元の働き方に戻れるか不安に感じる面もあるかもしれませんが、
親子で過ごす時間が増えるため、
子どもの精神面、学習面のサポートもしやすくなりますよ。
【民間の学童やシッターを利用する】
民間の学童は、学年や親の就労状況に関係なく、
空きがあれば入れる可能性が高いです。
遅くまで開所していたり、習い事のように何かを教えてくれたり、
公営の学童にはない良い面がたくさんあります。
近くに民間の学童がない場合は、
小学生向けのシッターサービスや
ファミリーサポートセンターも検討しておきましょう。
費用は公営の学童よりも高くなりますが、
子供達が安心して過ごせる環境として検討するのもおススメです。
【塾・習い事を始める】
学童が利用できないことで感じる不安の一つに、
留守番が長くなるのが心配という理由が挙げられるでしょう。
これを解消する方法として、習い事や塾に行かせるのもおすすめです。
塾であれば学習面のカバーもできますし、
習い事も、学習面・精神面のサポートになります。
ただし、送迎の問題が出てくるので、
子どもが一人で通える場所、送迎付きであるなどを考える必要があります。
一人で通える場合も、帰りは間に合えばお迎えをする、
暗くなったら迎えに行くなど、
安全面も考えながら検討してみましょう。
【家庭学習のサポートをする】
子どもが一人で宿題や勉強をしているようなら、
じっくりとサポートすることも壁を乗り切るには必要なことです。
子どもが勉強につまずいていると感じたら、
早めにサポートしてあげましょう。
【具体的に褒める】
自信を持てるような声かけは、気持ちを前向きにしてくれます。
学習面でも生活面でも、子どもを褒めることを心がけましょう。
大人も同じですが、自分のよさや努力を自分で認識することは
難しいですよね。
だから、親がより具体的に、頑張っていることを褒めることが大切です。
・「〇〇して頑張っていたね」
・「前より〇〇ができるようになってね」
・「〇〇分も集中できたね」
このように、努力のプロセスを伝えましょう。
【「いつでも見守っている」ことを伝える】
4年生位になると、子どもは自立に向かって
ママやパパとに距離を取り始めます。
しかし、子どもの自立を見守りつつ、
困ったときは相談できる関係性を作っておくことは重要です。
ママやパパはいつも味方であること、
何かあったら助けることを伝えておきましょう。
また、何も言わなくても困ったことになっている場合もときにあります。
子どものSOSを見逃さないようにしましょう。
筆者の体験談
まさに「何も言わなくても困ったことになっている場合」
に該当してしまいました。
後になって分かったことですが、
ちょうど4年生の頃、友人関係で思い悩んでいました。
また、コロナウイルス蔓延での休校等も重なり、
いつもとは違う状態を過ごしていました。
一緒にいる時間も長く、向き合っているつもりではありましたが、
ある日息子の頭に円形脱毛症を発見しました。
「このままではいけない!」と気が付き、
・・不安そうな時にはただ隣にいたり、気分転換に連れ出す
(登山やスポーツなど)
・いつでも一番の味方であることを伝え続ける
・息子の良いところを書き出してトイレに貼っておく
・家族は、受け止めるためにいるからマイナスなことでも、
どんなことでも話していいことを伝え続ける
時間はかかりましたが、1~2か月で落ち着いたように思います。
子どものSOSを見逃さず、心の様子を読みとりながら、
サポートしていきたいと身をもって実感した出来事でした。
まとめ
小4の壁を迎えると、低学年では想像もつかなかった悩みが出てきます。
ママやパパにとっても大変な時期でもあります。
子どもの成長とともに解消される問題もありますが、
子どもとの向き合い方をしっかりと考えなくては
ならない時期には変わりありません。
親子ともに一時的に大変ですが、
ずっと続く問題ばかりではないことを理解し、
子どものSOSを見逃さないようにしながら成長を見守りましょう。