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こんにちは!
Oliver kids のコラムをご覧くださり、ありがとうございます。
子どもが小さな頃は思いやりのある元気な子に育ってほしい。
ただそう願っていたけれど…。
いざ子どもが小学生、中学生になると、思いやりや元気だけじゃなくて、
主体的に考えて行動する子になってほしいと感じる親御さんは多いのではないでしょうか。
主体性という言葉は子育ての中でも頻繁に出てきますが、いまひとつわかりにくいものです。
まずは主体性とは何かについてご紹介します。
主体性とは
主体性とは、周りに影響されず、自分の意志や判断において、自ら責任を持って行動する性質のことです。
言い換えれば、自らやるべきことを見つけて取り組むことです。
例えば、
・毎日の学校の準備をどんなふうにやると忘れ物をしないか、自分で考えて行動にする
などがあります。
また、「主体性」と似ている言葉として「自主性」があります。
「自主性」と「主体性」
一見同じ意味合いにも思えますが、実はその意味は大きく違います。
自主性とは、誰かからの指示がなくてもやるべきことを率先しておこなう性質のことです。
言い換えれば、「やるべきことを自分でやれること」です。
例えば、
・学校の準備や宿題を自分からしたり、
・遊んだ後の片づけを自分からやったり
することです。
どちらにも共通するのは、自ら考えるということ。
では、一体何が違うのでしょうか?
自主性は「決まったことを進んで行う姿勢」を意味していますが、
主体性は「やるべきことを考え進んで行う姿勢」を意味している違いがあるのです。
主体性がある子供は、例えば、「なぜ忘れ物をするのか」と考え、目的を理解したうえで行動することができます。
自主性と主体性は似て非なるものだと理解しておきましょう。
主体性を持つことが大切な理由
前回の記事でもご紹介した通り、
インターネットやコンピュータを使えば、世界中の知識は瞬時に手に入り、
もはや知識だけではAIにはかなわない時代です。
そんな時代だからこそ、大事になってくるのはAIでは難しい自分で考え、行動する主体性です。
教育面でも、2021年より大学入試において、長年続いた「センター試験」は廃止され、
思考力・判断力・表現力を一層重視するカタチに変わりました。
これからの日本では、自分の頭で考え、自分で判断し、自分らしく表現できる人材が、
より必要とされ、重要視されることが考えられます。
ひと昔前の私たち親世代が子どもだった頃は、
個性を発揮して自立するより、
「大人の言うことを聞く」従順さが良しとされていました。
これは主体性を育てることとはかけ離れた教育だったかもしれません。
誰かが敷いたレールを歩むのではなく、自分で考え自らの人生を切り開く姿勢はとても重要です。
これからの子育ては親世代の私たちとは異なっているということ、私たちが理解する必要があります。
主体性を育てるために「やらないこと」
「答えを与えない」
問題の答えが分からない、パズルがなかなか完成しない・・・
子供が試行錯誤しているときには答えを与えず見守ってみましょう。
すぐに答えを与えてしまうと、子どもは「ママに聞けばいいや」と思うようになります。
「分からなかったらすぐにママに聞く」という思考回路では、主体性が育ちません。
子どものチャレンジがもう限界だな、と思ったら、
「ここらへんをもう一度考えてみよう」などとヒントを出してあげてください。
決して正解は教えず、子どもが「これだ!」と自分で気がつくように見守りましょう^^
否定しない
「やめたほうがいいよ」
「それじゃなくて、こっちがいいよ」
「あなたにはできないよ」
など、子どもを否定する発言は控えましょう。
親には理解できないファッションセンスだったり、
同じようなおもちゃばかり欲しがったりすることもありますよね。
我が子は小学校6年間、白いポロシャツ以外は絶対に着ていきませんでした。
ですが、これらを否定してしまうと、
「自分のこだわりや好きなことは受け入れられない」と思い込んでしまいます。
できるだけ子供の話に耳を傾け、肯定することを心がけてください。
自分の考えを受け入れられた経験が増えるほどに、主体性が育ちやすくなります。
指示しない
「こうしなさい」「ああしなさい」ということだけではなく、
子どもがぼーっとしていたら
「ぼーっとしてないで何かしたら?」と言ってしまったり、
「子どもの安全のため」と、何でも先回りして手や口を出したりしてはいませんか?
親が指示してしまうと、子どもは「言われなければ動かない子」になってしまいます。
子どもは言うことを聞いていれば楽なので、自分で考えなくなってしまいます。
何もしていない時間は、子どもが考えている時間。
ここで大人が指示を与えてしまったりすると、考える時間を奪ってしまうこともあります。
時には、失敗したり悲しい思いをしたりすることも大切。その経験から学ぶこともたくさんあります。
いかがでしたか?
子供の主体性が育つかどうかは、普段から親とどう関わっているかが大きく影響します。
できるだけ子供の意見を尊重し、親はサポートする体制を整えておきましょう。
特にやってはいけないことをやらないように意識しながら、日々を過ごしてみてください。