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こんにちは!
Oliver Kidsのコラムをご覧いただきありがとうございます。
1. 「みんなと違う?」その不安が顔を出すとき
子育てをしていると、ふとした瞬間に
「うちの子、ちょっと周りと違うかも…?」と感じること、ありませんか?
運動会でひときわ静かだったり、
友達との距離感がほかの子と違って見えたり、
集団行動になじんでいないように思えたり。
そんなとき、親として「大丈夫かな」と不安になるのはとても自然なことだと思います。
私もその一人です。
うちの子は小さい頃から、静かに何かに集中して遊ぶのが好きでした。
ひとり遊びが多く、自分の世界に没頭するタイプ。
そして、周りの子たちとはあまり積極的に関わっていない。
小学生の時、
「周りの人とやっても、一人でやってもいいから、テーマについてまとめてみよう」
という社会の授業参観がありました。
周りの子どもたちはグループで楽しそうに話し合っている中、
うちの子は迷わず一人で黙々と作業を始めました。
その姿を見て、心の中で「大丈夫かな?」と不安が湧いたことを今でも覚えています。
ですが、同時にそれが彼のスタイルなんだな、と改めて感じだ出来事でもありました。
2. 思春期に入っても変わらない“ひとり時間”
その傾向は、思春期を迎えた今でも変わりません。
たとえば、中学に入ってからのこと。
ある日ふと、「学校の移動教室、誰と一緒に行ってるの?」と聞いたら、
「一人で移動してるよ」とあっさり返ってきました。
正直、少し胸がざわつきました。
「ひとりでって…大丈夫かな?」「孤立してるんじゃ…」と、また不安が浮かびました。
ですが、理由を聞いてみたら──
「誰かと話すのが面倒なときもあるし、誰かを待っていて次の授業に遅刻もしたくない。
考えごとするのにちょうどいい時間だから一人がいい。」
と、まっすぐに返ってきました。
一瞬で、不安がスーッと消えていきました。
この子にとって“ひとり時間”は、ただの孤独じゃない。
むしろ、自分の思考を整理したり、気持ちを整えるための大切な時間だったんです。
3. 個性は、“違い”じゃなくて“強み”かもしれない
「一人でいること=寂しい」「みんなと一緒=正解」
そんな風に思い込んでいたのは、もしかしたら親の私のほうだったのかもしれません。
周りと違う行動をするからといって、それが悪いことだとは限らない。
自分のペースを持っていて、自分なりの時間を過ごせる。
それって、大人でもなかなか難しい“才能”の一つだと思います。
この子にとっての“ひとり時間”は、心の栄養。
自分と向き合い、自分の世界を深める時間。
そしてそれを楽しめるということは、この子の長所だなと思うようなりました。
4. 「うちの子だけ…?」は、親が成長するチャンスかも
「他の子と違う」と感じたとき、ザワつくのは子どもではなく、親のほうだったりします。
それはきっと、
「この子のことをもっと知りたい」
「見守っていきたい」
という想いがあるからこそ。
その“ザワつき”は、子どもが悪いわけでも、親が間違っているわけでもありません。
ただまだ、「この子らしさ」にちゃんと気づけていなかっただけなのかもしれません。
子どもたちは、それぞれ違う個性を持って育っていきます。
元気いっぱいな子もいれば、静かに自分の世界を楽しむ子もいる。
誰かといつも一緒にいたい子もいれば、一人の時間を大切にしたい子もいる。
どの子も、自分だけのペースで、自分らしい花を咲かせていく。
そう思えるようになったとき、親としてもすこし肩の力が抜けた気がしました。
5. 最後に:あなたの子どもは、あなたにしか見えない宝物
子どもにとって、親のまなざしはとても大きな力になります。
「この子はこの子でいいんだよ」と信じる気持ちは、
そのまま子どもに安心感と自信をプレゼントしているのだと思います。
そして同時に、それは親自身にとっても、
「迷いながらでも、ちゃんと見守っていこう」という心の土台になります。
たとえ他の子と違っても、
その子らしさを大切にしながら、寄り添っていけたらいいですね。
「うちの子だけ…?」と思ったその瞬間は、
“比べる”のではなく、“気づく”きっかけに変えていけるチャンス。
その違いは、きっとその子の“輝き”になる。
わが子の“そのまま”を受けとめられる、そんな一日になりますように。