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こんにちは!
Oliver Kidsのコラムをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、子どもの「できた!」と、親の気持ちについてお話しします。
「もう一人でできるよ」
そう言われたこと、ありませんか?
親としてはうれしい気持ちになります。
でも、少しだけ切なさも感じることがありますよね。
子どもが何かをできるようになったというのは、間違いなく成長の証しです。
誇らしくて、「すごいね」と声をかけたくなるような瞬間です。
それと同時に、心の中に小さなすきま風が吹くような気がすることもあります。
小さな「できた!」の積み重ね
たとえば幼稚園のころ。
靴を履くのに時間がかかるのは、よくある日常のひとコマです。
右と左をよく間違えたり、かかとが入らず「できないー!」と怒ったり。
急いでいるときほど、うまくいかなかったりしますよね。
そんなある日、「自分でやる!」と頑張っていた子が、
すっと靴を履けた瞬間、思わず「おおー!」と拍手したくなったり、
「すごいね」と何度もほめたくなったりします。
小さな「できた」が、こんなにも心に響くんだと気づいて、
ふと、胸があたたかくなります。
日々の成長を見守る喜び
子どもは日々の中で、いろいろなことを少しずつできるようになっていきます。
歯みがき、着替え、トイレ、靴ひも。
気づけばエレベーターのボタンを自分で押したがり、スーパーではカゴを持ちたがるようになったり。
絵本を読んでもらうだけだった子が、自分で声に出して読むようになったりもします。
そのたびに「成長したなあ」としみじみ感じ、
「次は何ができるようになるんだろう」と楽しみな気持ちも生まれます。
自立の兆しと気づき
でも、あるときふと気が付きます。
最近、「できた!」って話してくれることが減ったなと。
小学校の高学年になるころには、ほとんどのことを一人でこなせるようになります。
朝は自分で起きて、着替えて、ごはんを食べて、ランドセルを背負って出かける。
帰宅後は宿題を済ませ、時間割を見て翌日の準備もできるように。
習い事をお休みする連絡も自分でできるようになっています。
手がかからなくなることの嬉しさと寂しさ
子どもが手のかからない存在になっていくのは、やっぱり嬉しいです。
でもそれは、親の出番が減っていくということでもあります。
いつの間にか、手をつながなくても大丈夫になりました。
「聞いて聞いて!」と話しかけてくることも、少しずつ減ってきました。
成長の証しと親の気持ち
もちろん、それは子どもがちゃんと育っている証しです。
でも同時に、少しずつ「やらなくていいこと」が増えていく寂しさもあります。
たとえばこんな日がありました。
・転んだり、悔しいことがあったりしても泣かなくなった日
・ひとりでお風呂に入り始めた日
・突然お手紙を書いてくれた日
そうした出来事をふと思い出すと、嬉しさと同時に
「もう戻れないんだな」と、ちょっとだけ懐かしさがこみ上げてきます。
親も少しずつ「できるように」
子どもが「できるように」なるように、親も変わっていきます。
手を出さずに待てるようになったり、
黙って見守れるようになったり。
以前ならつい口を出していた場面でも、
「大丈夫」と信じて任せられるようになっている自分に気づきます。
そうやって、私たちも少しずつ育っているのかもしれません。
親も一緒に育っていくことを実感して締める
気づけば、親である私たちも少しずつ「できるようになった」ことが増えています。
手を出さずに見守ること。
子どものペースを尊重すること。
そして、自分の気持ちをそっと受けとめることも。
親としての成長もまた、子どもと同じように
少しずつ、確かに進んでいるのだと、ふと気づかされます。