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こんにちは!
Oliver Kidsのコラムをご覧いただき、ありがとうございます。
子どもにスマホを持たせるかどうか—
これは、多くのご家庭で悩ましいテーマではないでしょうか。
便利さもリスクもあるスマホを、いつ・どんなタイミングで持たせるのか。
わが家も悩みましたが、「中学生になる前に使い慣れておくことも必要かな」と考え、持たせることに決めました。
ただ、スマホを渡すだけでは不安だったので、「渡す前に親子で大切な話をしよう」と決めました。
「大事な話」を避けない、7日間レッスンのはじまり
わが家が選んだのは、“1日1テーマで親子が話し合う7日間のレッスン”というスタイルです。
スマホを持たせるか悩んでいたときから、「絶対にこれだけはやろう」と決めていたのですが、
結果的に、とても意味のある時間になりました。
毎晩15分だけ、夕食後や寝る前にテーブルに座って話す。
実際にやってみると、毎晩15分ほどの時間が、思った以上に濃い時間になりました。
夕食後や寝る前、顔を見てじっくり話すことが日課になったのです。
テーマはこんな感じでした。
スマホとの付き合い方(依存について)
ネットやSNSの危険性(誹謗中傷や詐欺など)
スマホが関わる犯罪(性加害や画像流出)
性と人との関係について(性教育の基礎)
自分の心と体を守るということ
相手を傷つけないためにできること
困ったときの「助けて」が言える力
もしかすると、学校ではあまり教わらないかもしれないこと。
でも、これから中学生になって、自分で情報を取捨選択し、
発信する立場になる子どもにとっては、本当に知っておいてほしいことばかりでした。
性教育は、親が堂々と話すところから
中でもわたしが特に覚悟したのは、性教育の話。
もっと早い段階から性教育をしっかりされているご家庭もたくさんあると思いますし、
知識豊富な方もいらっしゃると思います。
我が家にとってはスマホを持たせるタイミングが、
性について話すいいきっかけになったと感じました。
「どこまで話すべき?」「子どもが気まずくならないかな?」と迷いはありました。
でも、逆に「恥ずかしい」という空気を親が作ってしまうことが、子どもにとっては一番のハードルなのでは?と気づいたんです。
だからあえて、堂々と、明るく話すことを心がけました。
性は、からだや命、そして他人との関わりを考えるうえで避けて通れないテーマ。
“誰から聞くか”によって、その子の考え方も変わってくると思います。
だからこそ、親の声で「あなたの心も体も大切なんだよ」と伝えました。
怖い話ばかりじゃない。スマホの「いい面」も一緒に伝える
もうひとつ、心にとめたのは、スマホの悪い面ばかり話さないこと。
もちろん、ネットには危険やトラブルがたくさんあります。
でも、ただ「ダメ!」と禁止ばかり言うと、子どもはかえって心を閉ざしてしまうかもしれません。
だから、私は「スマホは道具。使い方次第で未来が広がるよ」ということも伝えました。
たとえば、学びのツールとして活用できること。
遠くの友達とつながれること。
自分の好きなことを発信できること。
そうした「いい面」も知ったうえで、
「だからこそ、どう考えて使うかが大切なんだよ」と話しました。
正解はない。でも話した時間はきっと残る
7日間のレッスンを終えたとき、息子が全部理解したかはわかりません。
でも、それでいいと思っています。
大切なのは、親子が「向き合った」という事実をつくること。
そして、「何かあったら話していいんだよ」と子どもが思える関係をつくること。
スマホを持たせるのは、ただ便利なツールを渡すだけじゃなく、
これから子どもが、情報とどう向き合い、人とどう関わっていくか—
そのスタートラインに親が寄り添って立てたことは、とても意味のあることだと思っています。
おわりに
どんなテーマでも、「難しいから話さない」のではなく、
「難しいからこそ話してみる」。
そんな気持ちが、家庭の中で子どもが社会とつながる最初の一歩になるのかもしれません。
スマホを渡すとき、何を渡したことになるのか。
親自身が改めて考えるきっかけになればうれしいです。