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こんにちは!
Oliver Kidsのコラムをご覧いただき、ありがとうございます。
「勉強、ちゃんとやってる?」
「テスト、大丈夫?」
毎日のように気になってしまう。
きっと、そんな親御さんは少なくないと思います。
私もその一人でした。
息子の成長と私の葛藤
我が家の息子は今、中学2年生。
思春期真っただ中で、まだ子どもだけど、もう子どもじゃない。
そんな不思議な時期を過ごしています。
中1の夏までの“がっつり”伴走
中1の夏までは、私は本当に“がっつり”伴走していました。
学校の定期テストも毎月ある塾のテストも。
勉強計画を一緒に立て、毎日の課題の進み具合をこまめに確認し、わからないところは一緒に考えて…。
テスト前は、一緒になってヘトヘトになるほどでした。
その結果、学校のテストではいつも上位をキープ。
塾でも特待生として認められ、正直、順調すぎるほど順調でした。
手を放すタイミングの葛藤
でも、心のどこかで、ずっと感じていました。
「このままずっと私が見るわけにはいかない」
「一人で走り始めたときが、本当の実力だ」
そう思いつつも、手を離すのはやっぱり怖い。
だから、いつでも“帰ってこれる基地”としての安心感を残しながら、少しずつ距離を取る準備をしました。
「見守る」だけじゃない、ある種の“基地”となる安心
とはいえ、手を放すのはやっぱり怖い。
思春期男子は、自分でどうしたいか、自分でもわからないことが多い時期です。
「別に…」「気にしてないよ」と言いつつも、内心はモヤモヤしていることもしばしば。
そんな時、距離を取りつつも、「後ろには、いつでも私がいるよ」という安心感は伝え続けています。
土日の我慢と溜まるストレス
そんな中、うまくいったこともありました。
息子は、勉強しなきゃという思いがとても強く、
土日に出かけるのも「勉強があるから」と我慢するタイプ。
映画を見たり、外食したりゆっくり休む時間もほとんどとれず、
自分も含めて家族のストレスもたまっていくのが見ていてわかりました。
本人もきっと疲れているはずなのに、「やらなきゃ」と自分を追い込んでいる様子でした。
TO DOリストで「見える化」して変化
そんな息子に提案したのが、TO DOリストやスケジュール管理のアイテムでした。
「時間の使い方を見える化して、効率的に進めよう」と話すと、思いのほか前向きに取り組んでくれて、
毎日自分でスケジュールを組んで、効率よく時間を使うようになりました。
そして、今まで無駄な時間が多かったということにも気が付くことができました。
趣味やリラックスタイムも取り戻す
趣味のランニングに出かけたり、土日は家で映画を見たりと息子自身もリラックスする時間がとれるように。
何より、本人の気持ちが穏やかになっているのを感じています。
家族の雰囲気も少しずつ穏やかになり、衝突も自然と減ってきました。
迎えた大きな壁・初めての挫折
そして迎えた中2の最初の春。
塾のテストで、はじめて数学の点数が大きく下がりました。
それまで順調だっただけに、息子もかなりショックだったようで、
テスト終了後に迎えに行った車の中で、顔が真っ青になっていました。
私は何も言いませんでしたが、息子は違いました。
テストから帰宅後、22時半を過ぎているのにあらゆる問題集をひっぱり出してきて、必死に問題を解いていました。
文字通り「血相を変えて」。
その姿を見て「これが本気なんだ」と内心驚きました。
自分の力で乗り越えた成長
「ああ、もう大丈夫だ」そのとき私はそう思いました。
悔しさをただ落ち込むだけでなく、ちゃんと行動に変えられる強さがある。
息子の「芯の力」を、目の当たりにした気がしました。
親の信じる気持ちとこれから
もちろん、これからも安心できるわけではありません。
「本当に勉強してるのかな」「時間管理、大丈夫かな」
そんな日々の心配は今もあります。
今でも試行錯誤の連続で、
計画を立てたり、声をかけたり、リズムが崩れたり…
そんな中で少しずつ、「見守る」ってこういうことなのかなと気が付いた自分がいます。
まとめ
子どもの勉強に「正解」はない。
どこまで伴走するべきか、どのタイミングで手を離すべきかは、それぞれの家庭で違うと思います。
我が家にとってのひとつの区切りは、
「悔しさを自分の力でエネルギーに変えられた」瞬間でした。
親にできることは、土台づくりと、信じて待つこと。
「手放すこと」も、「支え続けること」も、どちらも子どもへの深い愛のかたちだと思います。
これからも一緒に、成長を見守りながら歩んでいきたい。
そんな想いを、改めて強く感じた春でした。
この気づきが、少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです。